あのシューマッハがF1のシートに戻って来る。
とうとう噂は本当になった。メルセデスGPは23日、7度のF1世界チャンピオン・タイトルを獲得したミハエル・シューマッハが、2010年から"シルバー・アロー・チーム"で現役復帰することを発表した

新人ドライバー時代のシューマッハが、メルセデスによる資金援助とレーサーとしての教育を受けていたことは有名だ。1987年にドイツ・ヨーロッパ・カートチャンピオンとなった際にはメルセデスの支援を受けてF3にステップアップしたし、また1990年にはカール・ヴェンドリンガー、ハインツ=ハラルド・フレンツェンとともにメルセデス・ジュニア・プログラムのドライバーとして世界スポーツプロトタイプカー選手権に交代で出場していた。

F1デビューは1991年のベルギーGPだが、この時もジョーダン・チームに持ち込んだ持参金はメルセデス・ベンツが用意した(とノルベルト・ハウグは今回のプレスリリースでも明言している)。
これらの経緯から、94年にメルセデスがF1にエンジン・サプライヤーとして正式に参戦を始めて以来、ミハエル・シューマッハの名前は何度もドライバー候補として噂には上った。だが彼はこれまで一度もメルセデスの名が付くF1をドライブしたことはなかった。当時、「メルセデスはシューマッハの契約をいつでもベネトンから "1ドル" で買い戻せることになっている」と実しやかに言われていたものだ。

若き日のシューマッハを支援したメルセデス・ベンツのノルベルト・ハウグと、7回全てのタイトルを共に獲得して来たロス・ブラウン。彼らが1つのチームとして一緒になった今こそ、ミハエルにとって現役復帰の絶好の機会だったに違いない。

契約は1年と報道されていたが、実際にシューマッハの語ったところによると3年契約となりそうだ。1969年1月生まれのミハエルはもうすぐ41歳。3年後の最終戦は43歳で終えることになる。
もはや誰も越えることは不可能と言われていたファン・マヌエル・ファンジオの持つ5回の世界チャンピオン記録を塗り替えてしまったシューマッハである。同じくファンジオが持つ最年長チャンピオン記録「46歳41日」まで抜いてしまうこともないとは言えない!?