アルファロメオの購入を考えている人に朗報だ。いま147と159の両モデルで、通常より大幅に価格が引き下げられたお買い得車が設定されている。

Alfa Business Style 2.0と名付けられたこのキャンペーンでは、Alfa147 2.0 TWIN SPARK Selespeed Sportiva IIが、通常価格344万円のところ288万円。Alfa 159 2.2 JTS Selespeed Freccia D'Oro IIが通常価格462万円のところ378万。Alfa 159 3.2 JTS Q4 Q-Tronic Selectiveなら通常価格537万円のところ100万円以上も安い428万円だ。

ボーナス商戦とエコカー減税対抗策に加えて、147の場合モデル末期における在庫処分のにおいがしないでもないが、次期モデルとして発表された「ジュリエッタ」は147よりだいぶ大きくなるし、何よりエンジンが排気量ダウンのターボチャージャー付きとなる。ついにあの「ツインスパーク」ともお別れだ。

とにかく、新しいエンジンに代替りする度にマニアからは嘆きの声が聞かれるアルファロメオである。GM製ブロックを使う2.2リッターJTSが159に採用されたときも、フィアットのエンジンをベースにしたツインスパーク16Vが155に搭載されたときも、アルフィスタたちは懐疑と失望を隠そうとしなかった。
それが今度はターボである。感傷的な話は抜きにしても、自然吸気ユニットとは音もフィールも根本的に異なるのは当然だ。

147に搭載されているツインスパーク・ユニットは、前述の通りフィアットのスーパーFIREというモジュラー型エンジンのブロックにアルファロメオ独自のヘッドを組み合わせたもので、点火プラグが一気筒あたり2つずつあることからこの名が付いている。オールアルミのアルファ純正エンジンからこれに切り替わったときには色々言う人も多かったが、155や156に積まれてその後の日本におけるアルファロメオ人気を支えたエンジンで、クルマ好きの気持ちをくすぐる音と高回転まで回りたがるフィールは、よく「官能的」と表現される。 MiToや新しいジュリエッタに積まれるターボ・エンジンと比べれば環境性能はもちろん速さも劣るだろうし、またわずか3万キロで交換が必要と言われるタイミングベルトをはじめ(日本車なら10万キロ)維持費の負担も少なくない。

しかし、なんのためにアルファロメオを選ぶのか考えたとき、このエンジンの持つ魅力はその大きな理由の1つとなり得るだろう。少なくともCO2排出量や0-400m加速を重視するなら他のクルマを選んだ方が幸せになれるはずだ。
「エンジンの音やフィール」を楽しむなんてこの先いつまで可能か分からない。その方面ですでに定評のあるツインスパークを搭載した最後のアルファロメオが50万円以上も安く買える。余った予算でさらに好みの音とフィールを追求するのもいいだろう。
残念ながらボディ・カラーはブラック限定となり人気のアルファ・レッドは選べないが、そもそも屋根付きガレージを用意できる人でなければ赤はお勧めしない。理由は中古車市場に流通する赤いアルファロメオを見て回れば分かるはずだ。

147の話ばかりになったが、159はエンジンよりジウジアーロ・デザインのカッコに惹かれるという人も少なくないのではないだろうか。GMのエンジンがベースと揶揄されても、チェーン駆動となったそれらはタイミング・ベルトが切れる心配はない。
まだ悩んでいる人は、この機会に前向きに検討してみては。