BMWのビジネス能力を疑うような事態が起きている。F1チーム、BMWザウバーの売却をめぐり、BMWが詐欺に遭っているのではないかとの報道が一部でされているのだ。

オーナーであったペーター・ザウバーの名を冠した「ザウバー」がF1に初参戦したのは1993年。2005年にBMWに売却されるまでの12年間、プライベーターとして出場を続けてきた。

しかし今年に入ってBMWはF1からの撤退を表明。ザウバーの売却先を探していた。そして、カドバック・インベストメンツと呼ばれるミステリアスなスイスの投資会社が買収の名乗りを上げ、話はまとまったかに見えた。

これまでカドバックはイギリスのサッカーチーム、ノッツ・カウンティも買収しており、裕福な中東の一族から資金援助を受けているとされていたが、報道によってこれが事実と異なることが発覚した。

カドバックを取り仕切っているのは、現在ドバイを拠点に活動し、詐欺罪で服役経験もあるイギリス人、ラッセル・キング。キングはザウバーチームの運営をするつもりはなく、FIAからチームに支払われる予定の分配金を狙っているとされている。

FIA(国際自動車連盟)は、ザウバーが協定の調印に間に合わなかったために、ロータスを2010年に参戦するチームとして13番目に承認していた。14番目に指名されていたザウバーは、トヨタがF1から撤退を表明したことを受けてFIAからのエントリー承認を待っていたが、現在も承認は降りていない。FIAがザウバーのエントリー承認を躊躇している理由はどうやらこれが原因のようだ。

今回の報道によって、ザウバーの売却に関して問題が山積みであることは間違いない。まだまだ分からないことだらけのこの騒動だが、事実が明らかになればまた報告していきたい。