フェラーリは変化の時を迎えているようだ。この数年の間に、ミハエル・シューマッハがF1ドライバーを引退し、ロス・ブラウンとジャン・トッドがチームを去った。それでもトップチームとして地位を保ってきた。しかし、ここにきてまた新たに大きな変革の波がフェラーリに押し寄せている。

まずは、2007年のワールドチャンピオン、キミ・ライコネンだが、先日の記事でお伝えしたように、フェルナンド・アロンソにシートを明け渡すことで、フェラーリから多額の違約金が支払われることになった。そのため、来シーズンはF1に参戦しない方が高収入となる。それだけが理由ではなさそうだが、ライコネンのマネージャーによれば「来シーズンは長い有給休暇を取ることになりそうだ」と話している。
ライコネンの獲得を目指していたマクラーレンだが、報酬の面だけでなく、数々のスポンサーイベントへの参加義務やラリーに出場する自由などについて、ライコネンと折り合いがつかなかったとみられる。何度も言ってきたように、ライコネンはF1で勝てるチームにしか興味がないため、来季はラリーに参戦し、スキルを磨くことになるのではないだろうか。
レッドブルのもとでWRC(世界ラリー選手権)に参戦し、2011年にはレッドブルのドライバーとしてF1に戻ってくる可能性もあるようだ。
次に、ミハエル・シューマッハだが、過去数シーズンをフェラーリのアドバイザーとして活躍し、ピットで笑顔を振りまいてきた。
ところが、今後3年間の契約は、F1チームのアドバイザーではなく、市販車の開発に携わるという内容だ。そうなれば、メルセデスGPと名付けられた新しいチームで、再びロス・ブラウンと組み、F1ドライバーとして再びコックピットに座るのではないか、また、先ごろFIA(国際自動車連盟)の会長に就任した、彼の以前のボスであるジャン・トッド氏を支えるためにFIAの役職に就くのではないかという憶測も広がっている。

最後に、ルカ・ディ・モンテゼーモロ会長だが、FOTA(フォーミュラワンズ・チームズ・アソシエイション)の会長職から身を引く意向であることを明らかにしている。
FOTAは、F1チームの代表団として、FIAとFOM(フォーミュラワン・マネージメント)と協議するために発足されたが、現在、FIAのトップを務めているのは、長年モンテゼーモロの下で働いてきたトッド氏。関係者の間では、そのあたりの利害関係を心配する声も上がっている。しかし、当のモンテゼーモロ会長は、「会長職からの引退は、フェラーリおよび、親会社フィアットの会長としての仕事に専念したいから」と語っているようだ。さて、フェラーリはどうなるのか。
今後の展開に注目したい。情報提供者に感謝!