Zagato marks the end of an era with custom Ferrari 550 GTZ Barchetta

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フェラーリが1996年に発表した550マラネロは、それまでミッドシップに搭載されていたV型12気筒エンジンが、フロントへと移動したことで大きな注目を集めた。F512M(旧テスタロッサ)の後継として生産され、フェラーリがひとつの転換を迎えた重要なモデルとして位置づけられている。しかし550マラネロがフェラーリにとって重要なモデルであるならば、550バルケッタピニンファリーナはさらに価値のあるモデルだ。

550バルケッタは、550マラネロをオープンカーにした車で、リアのフェアリングやレザー張りのロールバーが特徴的だ。総生産台数は448台。その後575Mが登場し、オープンのスーパーアメリカが575Mをベースに559台限定で生産された。しかし、一連のシリーズの中で最も貴重なモデルは、イタリアのカロッツェリア、ザガートが日本のフェラーリコレクター、林良至氏の注文を受けて製造した世界でも数台しかない575GTZだろう。

現在、フェラーリでは、575GTZのようにザガートなどのカロッツェリアに特別限定車を作らせることは認めていない。フェラーリ自身のオーダーメイドプログラムで車両デザインの伝統を取り戻そうとしているのだ。しかしフェラーリとザガート、2つのイタリアメーカーがコラボレーションを初めて90年を迎える今年、ザガートは最後のフェラーリ公認モデルを製作した。

それが、先に述べた448台限定の550バルケッタから厳選された新品同様の5台に、林氏のオーダーした575クーペを参考に、ロードスターボディスタイルに仕上げた、この550GTZだ。性能については伝えられていないが、価格は1台あたり約1億5千万円程度ではないかと言われている。2代前のモデルに対して高すぎるようにも思えるだろうが、イタリア自動車業界の歴史に残る車なのだから妥当な額と言えるだろう。

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