日立傘下のクラリオンから発表された透過型サイドビュー。
簡単に言うと、運転席から見たような映像がAピラーやBピラーの向こうにある死角が見える状態で ナビモニターに映し出されるシステムだ。

最近のミニバンは、Aピラーが太くなった上、広々感と空力を稼ぐために、 フロントスクリーンの前端がかなり前に出た三角窓付きスタイルが定番となっている。
この流れはおそらく初代エスティマあたりからの流れかと思うが、 運転していて非常にAピラーとBピラーが視界の邪魔になる。
特に交差点で、車両と運転者の速度がうまく合ってしまうと、ずっとAピラーに人が隠れてしまい 気が付いた時には人身事故を引き起こす可能性が非常に高いのだ。

ホンダのオデッセイやフィット等は、そういった問題点を少しでもクリアしようと Aピラーの形を運転席から見て細くなるようにし、強度と死角削減に取り組んでいるが、 それでも通常のセダンに比べれば、まだまだ死角が多いのが現状。

透過型サイドビューの特徴としては、
①今までのビューモニターとは違い、死角画像だけではないので、運転者が直感的に分かりやすい。
②幅寄せや交差点での運転操作が簡単である。
③距離感もつかみやすい。 
がある。

インフラ的には、従来のサイドビューカメラと、フロントビューカメラを利用するだけなので、 特に追加の装備は必要しないということなので、すぐにも実現できるであろう技術だ。

似たような考え方のシステムとしては、 日産エルグランドから採用になったアラウンドビューモニターがある。
こちらもカメラ単体画像ではなく、車両上面から見たような画像を生成することで、 運転者が直感的に操作できるということを狙っている。
今回の透過型サイドサイドビューも同様の直感的操作を実現させることが出来るシステムであると考えられる。

しかし、正直に言うと、 以前アラウンドビューモニターを使用した際、 車両間通過の際にアラウンドビューモニターを使うと非常に怖いという印象を持った。 なぜなら、前を見ないでモニターを見ながら車両を前進させる怖さがあるからだ。
今回の透過型サイドビューも交差点で、モニターしか見ない運転動作になる可能性が高い。 そのため、使用に際しては同様の恐怖感が伴うと思うが、モニター画像を確認するだけで全く死角がない状態にすることで その部分は解消できる・・・はずである。
バーチャル技術は安全性を高める一方、それに頼り切った走行には危険がつきものなので、 システムの弱点がない状態での発売を望みたいところだ。