何やら鳥のようなロボットは東京モーターショーの直前、10月6日~11日に幕張メッセで開催されたCEATEC JAPANにて撮影されたもの。

3Dテレビや、各社の携帯のコンセプトモデルなどの家電が展示されているなか異彩を放っていたのが 、モーターショーを直前に控えていた日産ブースだ。
(ちなみに自動車会社の展示は日産1社のみだった。)

その日産ブースで展示、発表されたのが、上記写真のEPORO(エポロ)である。
EPOROとは"ぶつからないクルマ"を開発するために開発された魚群のルールで集団走行するロボットカーで、高さ約48cm、幅約40cm、奥行き約45cm。バッテリー駆動で、最適距離(30cm)より近づくと離れ、これより離れ過ぎると再び距離を縮めながら走る。
魚群のルールとは何かといえば、魚が障害物を回避しながら、密集して泳ぐことを可能にしている衝突回避、並走、接近という3つのルールのこと。
EPOROは、この魚群のルールを使い、自由に変形しながら群れを形成し、安全で効率の良い走行を実現するそう。

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魚群のルールの実現は、
① 通信によりお互いの状態を知らせる。
② 「レーザーレンジファインダー(LRF)」と「UWB」で周囲の状況を認識させる。
という大きく二つの技術で構成されている。

市販されている自動車の多くは、エアバックをはじめ衝撃吸収ボディやサイドインパクトバーなどの衝突安全性がメインだったが、 近年になり事故を未然に防ぐことに重きを置いたABSや、スタビリティーコントロールなどの車両制動技術が標準化された。
そんな中、次世代の安全機能として搭載されはじめているのがミリ波レーダーを使った衝突防止ブレーキシステムや、 走行車線から逸脱しないようにするステレオカメラシステムなどヒューマンエラーを防ぐ安全技術だ。

EPOROの技術は、そもそもヒューマンエラー(・・つまり不注意)を起こす前に"ぶつからないクルマ"を目指すシステムである。
その開発目的は今までの単体車両では防げなかった"自車に関わらない外的要因"による事故を、周辺の自動車と連携することで未然に防ぐことだ。
もし、EPOROの技術が全ての車に展開されれば、車両対車両の事故が激減するだろう。

ただ、EPOROの技術を解説する担当者の話にひとつだけ疑問が・・・
それはEPORO同士で通信をすることで、衝突を回避するのは理解できるのだが、魚は通信をして衝突を回避しているとは到底思えない。 また、通勤ラッシュ時に人ごみの中を横断するとき、ほとんど他の人に衝突することはありえない。加えて、他の人と通信をして相手を回避している人はいない。
そもそも回避行動は人間(動物)にすでに備わっているのだから、通信までして魚の動きを真似しなくても、もっとスマートな解決方法があるのではないだろうか。

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