【Autoblog】OnStar prevents its first high-speed chase

オンスター社は、GMの子会社が米国とカナダで提供している車載通信サービス会社。現在、2010年型GM車の30モデルのうち18モデルに「ストールンビークルアシスタンスサービス」を提供している。このサービスは車が盗難に遭った場合、遠隔操作で自動的にスピードを減速、停止させることができるという画期的なシステムだ。

システムの発表から2年が経過した先日、ようやく初めてこのサービスが実を結んだ。カリフォルニア州北部のビサリアで2009年型シボレー・タホが改造銃を所持した21歳の男に強奪されるという事件が発生。そこで警察が、オンスターの遠隔操作による盗難車の減速サービスを活用したおかげで、すぐに犯人を逮捕できたのだ。

onstarAP通信によると、犯人は車の所有者であるルイス氏と彼のいとこに銃を突きつけ、金を強奪し、タホを奪って逃走。ルイス氏はすぐさま警察官に通報し、オンスター社による追跡を依頼した。警察がオンスターにシステムの作動を要請すると、逃走中の盗難車の場所が判明。遠隔操作により車を減速させ、停車させることに成功した。結局、犯人は逮捕され、車は無傷で持ち主に戻った。オンスター社のドーフスタッター社長によると、システムを作動させてから車を停車させるまでの時間はたった16分だったそうだ。

ビサリア警察はオンスターの新サービスのおかげで危険なカーチェイスが未然に防げたことに感謝しているようだ。カーチェイスは衝突事故になるケースが多く、死亡者が出ることも少なくない。全米高速道路交通安全局の統計では、昨年、カーチェイスが原因で死亡した人は334人に上り、そのうち77人はカーチェイスに巻き込まれた一般市民で、5人が警察官だそうだ。事件や事故を最小限で抑えるためにも、このサービスの広がりに期待したい。