フーガがフルモデルチェンジの予告とともに、ハイブリッド仕様車の存在が明らかになりました。
日産が新フーガで採用するのは新開発の1モーター2クラッチ・システム。1つ目のクラッチでエンジンを切り離し、さらにもう1つのクラッチで7速ATから出た動力を駆動輪に伝える方式です。 機構は非常にシンプルで、軽く、コストも低く抑えられ、トルクコンバータを介さないので効率がよく、エンジンをダイレクトに味わえるのが特徴。 プリウスが苦手としている高速燃費も得意のようです。

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日産の担当者曰く、良いこと尽くめのようであるし実際に他社も良いのは解っているそうです。また発想自体は昔からあり特許による縛りもありません。
では、なぜ誰もがこの方式を採用しなかったのか?という疑問に対する回答もシンプル。 スムーズネス、制御面が非常に難しい。ダイレクト感という良さがある反面、スムーズな制御が難しく、実際に日産でもまだ研究開発中。
燃費に関して実際の数値は?との問いには、明言は避けられましたが、プリウスと同程度のようです 。それでもこちらの方がずっと大きくて重い車体なのだから、というのが日産の主張。 マンハッタンを走ると、約8割、LAだと約6割がEV駆動。ただし、ルートは不明。

興味深いのは、7速AT。トルクコンバータがない分、ダイレクトなシフトアップが可能で、回転落ちの分を回生エネルギーにまわせるのが利点のようです。 使用するバッテリーはリーフと同じマンガン系リチウムイオンバッテリー。と詳細は不明ながらリーフは容量型でフーガはトルク型という違いがある模様。 ちなみにPCや携帯電話に使われているリチウムイオンイオンバッテリーはコバルト系。 日産が採用するマンガン系リチウムイオンバッテリーは資源量が豊富なだけでなく、化学的安定性が高いのが特徴。使用中に釘を突き刺しても安全というのは明らかにモバイル機器とは違います。
カルロス・ゴーン社長のスピーチでもしきりに「ゼロ・エミッション」という言葉が繰り返され、インフィニティ・ブランドにもEVが投入されるという発表中では、日産のハイブリッドは影が薄くなりがち。 しかし、フーガ・ハイブリッドの技術説明を聞く限り、「ダイレクト」と「ドライビング・プレジャー」という言葉が繰り返し聞かれることからきちんとした方向性が見えます。 プリウスより大型のフーガに積まれる新型ハイブリッド・システムは、遠くない将来のフェアレディZやスカイライン等の高級スポーツ路線に積まれることを示唆しているのかもしれません。

最後にガソリンエンジンの新フーガについて。残念ながらV8搭載モデルは消滅した模様。後から追加される予定も現時点ではなし。V8とハイブリッドが入れ替わる格好です。