ベネチアでデビューを飾るLancia di Lanciaの高画像度ギャラリーは下をクリック

地球の表面積の3分の2は海に覆われているという。さらにこの先、地球温暖化の影響により海面が上昇し続け、陸地が海に覆われていくとしたら、世界有数の自動車メーカーやデザイナーたちがこぞってヨットやボートの設計を手がけているのも不思議ではない。近年、ポルシェデザインが約8.5メートルのスピードボートと約41メートルの巨大なカタマラン(双胴船)を手がけているほか、BMWデザインワークスUSAはヨットとモーター付きヨットを、以前ジャガーにいたスパイカーのスーパーカーデザイナーたちはスピードボートの製作に携わっている。他にも同様の例はまだまだある。その種類が増え続ければ、オートブログならぬ"アクアブログ"も誕生するかもしれない。それほどの勢いなのだ。

そんな中、フィアットグループが2種類の新たなスピードボートを世に送り出した。どちらもイタリアの造船会社SACS Marineと共同製作したリジッドインフレータブル式のボートだ。凄まじいパワーを持ち、どちらも全長は12メートル以上ある。一つはフィアットのチューナーであるアバルトが手がけた白いボート。船体に覆いがないタイプで、船外モーター仕様だ。もう1つは、フィアット傘下のランチアによる光沢のあるなめらかな黒いボディのスピードボート「Lancia di Lancia」である。このボートは開催中のベネチア国際映画祭にタイミングを合わせ、グランドホテル・エクセルシオールでデビューを飾った。イタリア語で "ボート"という意味をもつランチアだが、その名にふさわしく水の都ベネチアをLancia di Lanciaのお披露目の舞台に選んだのだ。

Lancia di Lanciaはオートブログでも以前ご紹介したとおり、13メーターのリジッドインフレータブル式のボートで、フィアット・パワートレイン・テクノロジー社の6.7リッター24バルブコモンレール噴射方式のターボディーゼル直列6気筒エンジン(出力約568ps)を2つ搭載している。11人乗りで、速度は55ノット(約102km/h)に達する。8.5トンの船にしては驚異的なスピードだ。ボディには赤と濃いブルー、ライトブルーのストライプがペイントされており、スポンサーであるマルティーニ・レーシングのチームカラーを意識したデザインとなっている。さらに、話題性を狙い、広告にはルーマニア人スーパーモデルのカトリネル・メンギアを起用。ファッションブランドのジョルジオ・アルマーニと、ランジェリーブランドのリズシャルメルでおなじみのモデルだ。絵のように美しい運河をクルーズする様子を撮影している。下の高画像度ギャラリーと一緒に、ビデオとプレスリリース(英語)もぜひチェックしてほしい。
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