店内にカッコイイ車が数台置いてあるレストランがあるのは知っている。しかし、最近はカーディーラーがレストランをオープンさせるというのがトレンドになっているようだ。カーディーラーが経営するレストランとは一体、どういう店なのだろう。

デトロイトの友人の話では、これから是非行ってみたいと思うレストランは、カリフォルニア州のカーディーラー「Mercedes-Benz Rocklin」内にオープンしたばかりの「ビストロ33」だそうだ。ラスベガスにありがちな「食事をしながらショーを楽しむ」というコンセプトもなく、レストラン内に車は展示されていない。もちろん、整備士が車の点検をする間の時間つぶしの場所というわけでもない。つまり、きちんと食事を楽しみに行くレストランということだ。ということは、前菜の後に金利の情報交換をしたり、美味しいナパの赤ワインを飲みながら保証書のチェックもできるというわけ。

カーディーラーだからと言って、料理がマズイということは決してない。フォードのディーラー「Galpin Horseless Carriage」は、43年前に初めてレストランをオープンさせてからずっと、美味しい食事を提供し続けている。カーディーラーが経営するレストランは、新たな顧客を獲得するためのトレンドとなっているものの、これは車の販売台数が回復するまでのことで、ディーラーへの客足を増やし、少しでも多くの利益を上げるための戦略なのだろう。上質のフィレステーキで、車に対する購買意欲も刺激しようという魂胆なのかもしれない。