スクーデリア・フェラーリがイタリア人のF1ドライバー、ジャンカルロ・フィジケラと接触を図ることになるかもしれない。フィジケラは1995年にミナルディのテストドライバーとしてF1のキャリアをスタートさせ、のちにジョーダン、ベネトン、ザウバー、ルノーでF1に参戦。現在はフォース・インディアと契約している。今までフィジケラに興味を示してこなかったフェラーリだが、ここにきて彼に目をつけたのには理由がある。

先週行われたベルギーGPでポールポジションを奪ったフィジケラは、フェラーリのキミ・ライコネンに続く2位と好成績をおさめた。一方、フェラーリのベテランテストドライバー、ルカ・バドエルは、レースへの調整がうまくいかずに不振にあえいでいる。バドエルは、フェリペ・マッサが負傷し、その代役として期待されていたミハエル・シューマッハまでもが負傷したために、10年ぶりにレースに復帰したわけだが、2戦を走った結果、成績は17位、14位と散々だった。当然フェラーリはバドエルの不振に落胆しているが、代わりになるような若手もおらず、身動きの取れない状態が続いている。

そこへ、3度の世界チャンピオンに輝いた元F1ドライバーのニキ・ラウダがフェラーリに対し、バドエルの代わりにフォース・インディアからフィジケラを引き抜くよう働きかけている、との情報が入ってきたのだ。財政的に苦しい状況にあるフォース・インディアにとっては大金が入ってくる話だけに、オファーがあれば断ることはないと思われる。開催まで2週間をきったモンツァでのイタリアGPでは、移籍が実現しようとしまいとフィジケラが地元イタリアの英雄として歓迎されることだけは間違いない。フェラーリがイタリアGPでフィジケラにハンドルを握らせるのかどうかは、今後、明らかになるだろう。