車が環境に及ぼす影響は大きく、依然として議論の余地は多く残されている。そんな中、車がカエルに直接与える悪影響が明らかになった。豪州メルボルンの科学者が発見した事実によれば、車の交通量が及ぼす騒音によって、求愛するオスのカエルの鳴き声が遠く離れた場所にいるメスに届かなくなっているという。そのため、営まれるべき生殖活動が減り、その結果、カエルの数も減少しているのだそうだ。

発見された事実の中で、最も深刻なケースを挙げよう。メルボルンが位置するビクトリア州に生息し、大きな鳴き声で知られるpopplebonk frogという種のカエルがいる。静寂の中だと、このカエルの鳴き声は800メートル以上先まで届くというが、交通量の多い道路の周辺では、わずか14メートルほどにとどまってしまうそうだ。科学者いわく、イギリスの鳥が昼間よりも夜に鳴くように、生き物たちは交通による騒音に順応しつつあるという。そういえば、『セサミストリート』に登場するカエルのカーミットがこう歌っていた。「緑色でいるのも楽じゃない」と。カエルも苦悩しているのだ。