高性能車を作り続けてきたイタリアのランチア。その中でもっともパワフルなのは何だろうか? フェラーリ・エンジンを積んだストラトス、もしくは、ラリーカーのデルタHFインテグラーレ? いやいや、世界ラリー選手権グループB時代の伝説的存在、ラリー037という人もいるだろう。ところが、居並ぶ歴史的名車も真っ青になる存在がここに誕生した。これこそが、Lancia di Lanciaだ。

フィアットは、先日発表したスピードボート、Powershore Abarth SPに続き、イタリアの造船会社SACSとのコラボ第2弾 Lancia di Lanciaを発売する。Powershore Abarth SPにはヤマハエンジンを採用したが、今回は自社で生産した6.7リッター 24バルブ コモンレール噴射方式のターボディーゼル直列6気筒エンジンを採用した。まさにフィアットの技術を集大成したエンジンだ。しかも、そのエンジンを2基も搭載しているため、合計馬力は1120hp、つまり1135psという脅威の数字をたたき出すに至っている。この結果、船体重量は8.5トンにもなるが、時速約90キロで海を疾走することが可能となった。

Abarth SPと同様、Lancia di Lanciaも船体は硬い素材で覆われたリジッドインフレータブル式となっている。しかし、エンジンの設置方式はAbarth SPとは異なり、船尾内に搭載されたエンジンが船外の推進機につながるスターンドライブ方式が採用されている。また、コックピットは非開放型であるため、格納式のウィンドウスクリーンを開閉して出入りするようになっており、11人乗りの船内にある簡易式な食堂は、ベッドにもなるように設計されている。さらに、かつてビッグスポンサーであった酒造メーカーのマティーニと再びパートナーシップを復活させたランチアは、マティーニストライプと呼ばれる象徴的なカラーのストライプを船体に取り入れた。Lancia di Lancia は、9月にイタリアのベネチアで開催されるベネチア国際映画祭の期間中に、グランドホテル・エクセルシオールにおいて正式デビューとなる。詳細はプレスリリース(英語)でチェックしてほしい。
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