ベントレーは、8月12~16日までカリフォルニア州モントレーで開催されたペブルビーチ・コンクール・デレガンスにおいて、ベントレー・ミュルザンヌを初公開した。一部の熱狂的なファンに限らず、多くの人々が心待ちにしていたミュルザンヌは、アメリカにおけるゴルフの聖地と呼ばれるペブルビーチ・ゴルフリンクスにおいて、惜しげもなくその姿を披露した。ミュルザンヌは、ベントレーの伝統的なグランドツアラーの精神を受け継ぎながらも、プラットフォームを含めて新設計されたモデルだ。ベントレーのCEOであるフランツ・ヨゼフ・ペフゲン氏によると、「ベントレー・アルナージに座ったときにアルナージに改良を加えたいと思ったのが始まりだったが、結局は全面的に刷新することになってしまった」そうだ。

車体は、同社の4ドアセダンであるフライングスパーよりも約28センチ長くなり、新たに設計されたシャシーは低い位置にあるために、タイヤハウスには指を入れる隙間もないほどだ。丸みを帯びたリアのクォーターパネルは、2ドアクーペのベントレー・ブルックランズを思い起こさせる。ミュルザンヌのアイディアは、ブルックランズがデザインされたときには既に出されていたそうだが、結果的にベントレーはブルックランズを足がかりに、ミュルザンヌの美しいフォルムを作り出すことに成功したといえるだろう。

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ヘッドライトは、ベントレーが当時ロールス・ロイスに買収される前に世に送り出した歴史的名車であるグランドツアラー「8リッター」をモチーフにしており、丸いメインライトは小さなライトで取り囲むように縁取りされている。LEDのこのライトは昼間でも点灯し、日中でも歩行者に車の存在を気づかせることができる。テールライトは、一見するとコンチネンタル・シリーズそのままのようだが、少し離れたところから見ると、全く別物だということが分かる。ライト自体がフレームで分割され、存在がより強調されているのだ。

内装は、アルナージのデザインとは一線を画している。インテリアは木目調で統一され、ダッシュパネルにはクロームをアクセントに使った計器類やスイッチギアが並ぶなど、モダンなテイストが盛り込まれており、ニューデザインのステアリングを一層引き立たせている。

パワートレインの詳細については、9月に開催されるフランクフルト・モーターショーで正式に公表される予定だ。それまでは、高解度像度ギャラリーをチェックしてミュルザンヌの外観にうっとりすることにしよう。詳しくは、プレスリリース(英語)でチェックしてほしい。