故アイルトン・セナは、今もなお史上最高のドライバーと評される。当時所属していたマクラーレンに3度のワールドチャンピオンをもたらしたセナが、1993年、マクラーレンと別れを告げる時、次のような言葉を残していた。「僕が最高のドライバーだって? そう言うなら、甥のブルーノが成長するまで待っていてくれ」。その翌年、アイルトン・セナはサンマリノGPで帰らぬ人となった。それ以来、ファンは今や伝説となった"セナ"という名前がF1に戻ってくる日をずっと心待ちにしてきたのだ。最新の情報によると、我々は、早ければ来季のF1でその名を見ることができるかもしれない。

"セナ"の血を引く若きドライバー、ブルーノ・セナは、F1パイロットを目指し、その階段を着実に登ってきた。新人レーサーの登竜門、フォーミュラBMWやフォーミュラ・ルノーへの出場からキャリアをスタートさせ、フォーミュラ3へ参戦。そこでブルーノは数回、優勝している。その後GP2へ昇格し、2008年シーズンは見事、総合2位を獲得した。そして、今年のルマン耐久レースのカタルーニャ戦では、ブルーノが参戦したチームが3位に入賞。また、昨年ホンダの入団テストを受けたブルーノは、ルーベンス・バリチェロの代役としてF1デビューかと騒がれたが、すんでのところでホンダのF1撤退が決定し、彼の夢は遠のいてしまった。しかし、来季F1への参戦が期待される新チーム、カンポス・メタは、現在ブルーノ・セナの獲得に向け、動き出しているらしい。

また同チームは他にも、マクラーレンのペデロ・デ・ラ・ロサや、フェラーリのマルク・ジェネ(先日、シューマッハの代役をルカ・バドエルに奪われた)といった経験豊富なテストドライバーをはじめ、ロシア出身の才能ある若いドライバー、ヴィタリー・ペトロフや、スペイン出身のアントニオ・ガルシアなども検討しているという。

今年はF1の政治的問題で何かと冷や冷やさせられているが、来季は新チームの参入や、ブルーノ・セナのF1デビューが期待されるだけに、今後の動向にますます目が離せなくなりそうだ。