マニュアル車も運転できないような、お粗末なカージャッカーがこの世にいるだろうか。すぐに頭に浮かぶのは、映画「バッファロー'66」のビンセント・ギャロ演じる、冴えない主人公。クリスティーナ・リッチの運転する車を奪おうとするが、マニュアル車が運転できず断念する。そのときの台詞が「この車は運転できない。オレは高級車専門だからな。高級車は勝手にギアチェンジしてくれるんだ、分かるか?」 だが、この映画そっくりの事件がネバダ州リノで本当に起こったのだ。

57歳の女性看護師をおもちゃのピストルで脅し、乗っていたヒュンダイを奪おうとしたのは、ケント・ハワード・ボーディッカー容疑者23歳。無理やり女性を車から降ろし、運転席に乗り込んだボーディッカーだが、しばらくして車を降りてきた。そして「この車は要らない」と言うと、女性に鍵を返したという。運転技術うんぬん以前にマニュアルに乗れなかったというわけだ。ボーディッカーはあえなく地元スーパー駐車場で逮捕されてしまった。「運転を楽しみたいならマニュアル車」とはよく言われるが、これからは盗難車対策としてもマニュアルがお勧めなのかもしれない