ニュルブルクリンクで緊急車両として活躍するNissan GT-Rの高解像度ギャラリーは下の画像をクリック

車の性能を証明するための基準があるとすれば、それはニュルブルクリンクのタイムだろう。しかし、Autoblogの記者ジャック・バルースは、このような「ニュルブルクリンク伝説」に正当性はないと語っている。ジャックが言うには――

「悪いけど、"ニュルブルクリンク・ラップタイム・レコード"なんてものは存在しないんだ。簡単なことさ。本物の記録とは、実際のレース、もしくは公式のドライビング・セッションにおいて、本物のレースマシンを使って正式な装置でタイムとスコアを計測したときの数値を指す。自己申告じゃダメなんだ。ただ単にメールで『オレは世界最強だ!』って世間に触れ回るだけじゃ"世界最強の男"と認められないのと同じだよ。人はウソをついたり、ごまかしたりするからね。」

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だが、真実がどうあろうとも、スピードを"売り"とするモデルは「緑の地獄」と称されるニュルブルクリンクのレコードにその価値を見出している。それはこのサーキットが、車とドライバー両方にとって、極めて過酷で技術を要するサーキットだからだ。ここで「いいタイム」を記録すれば、それは「本当に速い」という印象をメディアやマーケットに与えることができる。最近このサーキットでテストを行った代表的な車は、「シボレー・コルベットZR1」「ダッジ・バイパーAOR」「ポルシェ 911 GT2」、そして「ゴジラ」の愛称で知られる「Nissan GT-R」。この4タイプの車は全て7分30秒台でニュルブルクリンクを駆け抜けぬけている。きっと凄まじい圧力さえ感じる速さなのだろう。しかし、ニュルブルクリンクは、「過酷で技術が必要とされる」サーキットだけに、実は「事故が多い」という側面も持っている。

というわけで、今回ご紹介するのはニュルブルクリンクの消防設備を兼ね備えたGT-Rの緊急車両だ。後部座席は消火剤のタンクを積み込むため取り外され、消火ホースは他の消火用具と一緒にトランクに納められている。ロールケージやレカロ社製のレース用カーボンシートも装備されたこの緊急用GT-Rなら、日産のGT-R開発テストドライバー鈴木利男氏と互角の速さでニュルを駆け抜けることができるかもしれない。