今年のF1はまさに波乱万丈だ。誰も予想できなかった展開に違いない。まず、シーズンが開幕する数週間前までは存在すらしていなかったブラウンGPが前半戦を圧倒的に支配。そして、そのエースドライバー、ジェンソン・バトンは2008年のレースでわずか3ポイントしか獲得できなかったにも関わらず、開幕から第7戦のトルコGPまでのうち、中国GPを除いたすべてのGPで優勝に輝いた。この他にもFOTA(フォーミュラ・ワン・チームズ・アソシエーション)がF1を離脱し、新シリーズの立ち上げを発表。更にはミハエル・シューマッハがF1に復帰するというニュースまで届いた。

しかし、ここへ来てようやくF1は本来の秩序を取り戻しつつあるようだ。ハンガリーGPではルイス・ハミルトンが所属チームのマクラーレンに今季初となる優勝をもたらし、先月31日には世界モータースポーツ評議会(WMSC)と国際自動車連盟(FIA)の間で新コンコルド協定が締結された。2012年12月31日まで適用されるこの協定は、FIA、参戦チーム、F1の商業権保有者であるCVCキャピタル・パートナーズ・グループの間で結ばれ、収益の分配基準およびスポーティング・レギュレーションとテクニカル・レギュレーションが新たに定められている。

それぞれの詳しい内容はまだ明らかにされていないが、近々FIAのサイトで公式に発表される見通しだ。また、6月に白紙撤回された予算制限の代わりに、経費削減の一環として1990年代前半の支出に戻すことを目標としたリソースの制限協定も結ばれた。新コンコルド協定に署名していないチームは、今シーズン限りでのF1撤退を表明しているBMWザウバーのみ。FIAによれば、署名する期限は今週水曜日までであり、BMWザウバーがチームを売却し、来季から新チームとして参戦するのであれば署名する可能性もあるという。チームの決断は、この記事が掲載される頃明らかになるだろう。