ツール・ド・フランスで7連覇を果たし今年現役復帰したあのランス・アームストロングのように、ミハエル・シューマッハも、自らが愛してやまず、またあり得ないほどの成功を収めたモータースポーツの世界に帰ってくるのだろうか? ヨーロッパのメディアから届いた情報が確かならば、先のF1ハンガリーGP公式予選でクラッシュし、生命にかかわるほどの頭部損傷を負ったフェリペ・マッサの代役として、7度のチャンピオンに輝いた40才のシューマッハが再びF1に参戦するかもしれないという。フェラーリのスポークスマン、ルカ・コラジャニ氏はこう語る。

「我々に力を貸すためにミハエルが復帰する可能性はあるが、フェラーリには現在2名のテストドライバー(ルカ・バドエルとマルク・ジェネ)がいる。ミハエルはアドバイザーだ。まだ直接話し合ってはいないが、彼の復帰はあり得ないことではない。まずはチーム代表のステファノ・ドメニカリが考えることなので、当面は成り行きを見守っていてほしい」

マッサが順調に回復したとしても、ヨーロッパGPとベルギーGPの欠場は間違いない。その後のレースまでは4週間空くので、その間フェラーリはあらゆる選択肢を検討することができる。シューマッハのスポークスパーソンであるサビネ・ケーム氏はシューマッハが短期間だけ復帰する可能性について否定はしていない。

「それはフェラーリ次第ですね。まずはチームが方針を決めるのが先です。ミハエルがどうするか考えるのはそれからです。結論は必ずしもイエスとは限りませんが」

シューマッハは2月のバイクレース中に事故を起こしており、その後の健康状態も問題を複雑にしているようだ。フェラーリが空席となった運転席に誰を座らせるかはともかく、我々もシューマッハとともにフェリペ・マッサの一日も早い全快を祈りたい。