F1ドライバーのセバスチャン・ブルデーを応援している人々は、最近メディアで報じられているブルデー解雇の記事にやきもきしているだろう。
チャンプカーで4年連続のチャンピオンシップ・タイトルを獲得したブルデーは、スクーデリア・トロロッソと契約を結び、昨シーズンからF1に参戦。しかし、当時のチームメイトであるセバスチャン・ベッテルがチームに優勝をもたらす中、彼は最高順位が7位という、とても満足とは言えない結果に終わってしまった。今シーズンも、先週末に開催されたドイツGPでは既に3度目となるリタイアでレースを終えるなど、苦戦が続いていることが原因とされる。

そのブルデーの代わりに、次のハンガリーGPに出走する可能性が高いのはハイメ・アルグエルスアリだ。彼はイギリスF3選手権の最年少チャンピオンに輝いた実績を買われ、最近レッドブルとトロロッソのリザーブドライバーのポジションを獲得したばかり。トロロッソは2010年のフル参戦に備えてアルグエルスアリに経験を積ませたいという思惑のようだ。それに加えて、来年からトロロッソとスポンサー契約を結ぶ公算が大きいスペインの石油会社、レプソルがアルグエルスアリのスポンサーであることも大きく影響している。もし19歳の彼がハンガリーGPに出場することになれば、F1最年少デビューを果たすことになる。

しかし、このニュースに肩を落としたのはブルデーやそのファンたちだけではない。世界ラリー選手権(WRC)で5度の優勝を果たしたセバスチャン・ローブも、ブルデーの後任に名乗りを上げていたのだ。彼は以前、トロロッソの姉妹チームであるレッドブルでテスト走行を行っており、F1への転向をずっと意識していたという。ところが先日、ローブの「ブルデーの代わりにレースに出場する用意がある」という不用意な発言がブルデーの怒りを買ったばかりか、ローブのWRC所属チームであるシトロエンが今シーズン中のブルデーのF1参戦を否定する声明を発表するなど、ちょっとした騒動になっていた。このような事情を考えても、彼がF1に転向する日は、まだまだ先と言っていいだろう。