伝説的なレーサー、ジル・ビルヌーブを父にもつジャック・ビルヌーブは、レースに勝つ喜びを知っている。過去にはインディアナポリス500やF1で勝利を収め、今年はプジョーからル・マン24時間に参戦。残念ながらル・マンでの勝利は逃したが、あと少しのところで「インディ」「F1」「ル・マン」という3大モータースポーツで前人未到の三冠を達成できる可能性があった。そんなビルヌーブが、スピードカーシリーズの財政難による今季限りでの終了にともない、F1への復帰を計画している。そして来季がその絶好のタイミングだと、ビルヌーブは考えているようだ。

FIAのマックス・モズレー会長が強行しようとした新レギュレーションは廃案になったとはいえ、来季からのF1は大きく変わることとなる。シーズン中のテストはほぼ完全に禁止。給油やエレクトロニクスもなくなり、スリックタイヤの装着が復活する。そして、新たに3チームが加わる。そういった変化を踏まえ、ビルヌーブは経験豊富なドライバーが今まで以上に求められることになるであろうとにらんでいるのだ。F1界は彼を歓迎してくれるか分からないが、速いタイムを出せば、誰も文句は言わないだろう。かつてのチャンピオンの復活に期待だ。