FIA(国際自動車連盟)のマックス・モズレー会長やF1最高権威バーニー・エクレストンの権力が及ばないところで調査してみれば、おそらくFIAよりもフォーミュラ・ワン・チームズ・アソシエーション(FOTA)を支持するF1ファンのほうが多いだろう。FOTAが2010年に分裂シリーズを開催すると発表した、そのわずか12時間後に、FIAはFOTAに対し法的措置を行うと宣言した。
しかし、FI- Live.comが伝えるところによると、そのまた2日後、イギリスGP会場を訪れていたモズレー会長は "告訴状を提出するつもりはない。訴訟を起こすよりも、話し合いを望んでいる。双方が落ち着いて話し合うことで、最後の問題を解決できるだろう"と語ったという。
FIAが法的措置を行うと宣言した時にはFOTAへ痛烈な批判もしていたし、モズレー会長の尊大な性格からすると、このわずか48時間で態度が180度転換してしまったことは信じ難い。F1は人気チームの出場無くしては意味がないと、素直に認めたというわけだ。エクレストン氏も話し合いによる解決に同調、"FOTAは分裂シリーズを運営するだけの資金がない"とし、"なぜ新たなシリーズを立ち上げようとしているのか理解に苦しむ"と、分裂シリーズの立ち上げを疑問視した。
もちろん、FIAが態度を変えようとも、イギリスGPの開催中にモズレー会長がFOTAのメンバーに対し"正気じゃない"と非難したことは帳消しにならないし、FOTAが既に計画している、モントリオール、インディアナポリス、ブエノスアイレス、マニクールを含めた17戦の2010年カレンダーや、この分裂シリーズの名称が "ニュー・フォーミュラ" となることに対しても、何ら影響を与えることはない。
モズレー会長が、話し合いはまとまるだろうと繰り返し明言しているにもかかわらず、FOTAは双方合意の糸口が見つからないと伝えているので、先行きは不透明だ。
実際のところは、FOTAがFIAに新しいシリーズを監督するよう要求するかもしれない、ともささやかれている。今後の双方の動向から目が離せなくなりそうだ。