ブラウンGPのオーナー、ロス・ブラウン氏が高い芸術性を誇ったホンダ・レーシング・F1・チーム(以下、ホンダ)を買収する際、
ホンダからチームに支払われていたCM料といった資産も譲り受けることを許すか否かの投票が全F1チームによって行われた。

しかしFIA(国際自動車連盟)によってブラウンGPのF1新規参戦が公式に認められた頃、資産譲渡が否決されたという投票結果が、同じくF1チームであるルノーのスポーティングディレクター、フラヴィオ・ブリアトーレ氏によって発表される。
よって、ブラウンGPは2,000万ポンド(約32億円)もの資金を手にすることはできなかったのだ。
それが原因とも思えないが、ブラウンGPはホンダやB・A・R(ブリティッシュ・アメリカン・レーシング)から譲り受けた数々のコレクションを売り出すことを決定した。
販売されるマシンやパーツなどは2001年~2006年にジャック・ヴィルヌーヴ、ジェンソン・バトン、ルーベンス・バリチェロが実際に使用した品々。
とは言え、2001年型BARホンダのシャシーが7,000ポンド(約113万円)ほどとリーズナブルな価格なので、
コレクションの売り上げは譲り受けることができなかった資産、2,000万ポンド(約32億円)には到底及ばないだろう。

しかも、資金調達が目的とされているものの、資金として使用されるのはごくわずかだと思われる。
「予算は確保できており、今期F1シーズンで優勝を狙える人材も確保している」とブラウン氏が既に語っており
ヴァージン・グループとのスポンサー契約も断っているほどだからだ。
これは同グループの創業者、サー・リチャード・ブランソン氏の提示内容に納得がいかなかったことによるものと見られる。
結局このコレクションの売り上げは、金額的にはたかだかオフィスの清掃費をまかなえるくらいで、古いものを売りさばくことにしかならないようだ。