心臓発作や脳卒中のリスクが高い高齢者、あるいは糖尿病を患っている人などは、免許を返上し、車の運転をやめてしまうケースが多い。
運転中に具合が悪くなったら、自分だけでなく他人をも事故に巻き込む恐れがあるからだ。中には危険であるとわかっていながら運転を続け、実際に事故を起こす人もいるが、それまでまったく症状がなかった人でも突然発症するケースもある。
このような事故は、運転手の年齢や健康状態にかかわらず起こる可能性があるのだ。

そこでBMWが開発に取り組んでいるのが、新システムの
「Emergency Stop Assistant」――医療緊急時に自動車を安全な場所に停止させる補助システムだ。

まだ実験段階だが、BMWによると、このシステムは運転者の体の異変を感知し、その異変が深刻であると判断されると、自動運転モードに切り替わり、自動車を安全な場所へ移動させ停止させる。
その際にはハザードランプが点灯し、車に搭載されたレーダーシステムが他の車両にぶつからないよう車を誘導、路肩に近付くと減速する。停止後は既に導入されている「Extended Emergency Call」機能が自動的に緊急サービスセンターに連絡をし、車の現在位置を知らせる仕組みとなっている。
<このシステムが実現すれば多くの命が救われ、健康状態に不安があるドライバーにも朗報となるだろう。

なお、Emergency Stop Assistantシステムの開発は、ドイツ連邦教育研究省(BMBF)による高齢者向けインテリジェント・サービス「SmartSenior」プロジェクトの一環として行われている。
詳細についてはプレスリリース(英語)をご覧いただきたい。