1960年代のアメ車といえば、とにかく大きかった。なかには、車のサイズで安全性が決まると考えた者もいたくらいだ。そのせいか、当時はシートベルトが導入されていたものの、たいていのドライバーは面倒がって装着しなかった。一方、現在では全席に3点式シートベルトが導入され、ボディの前後にはクランプルゾーン(衝撃吸収ボディ構造)、室内の至るところにはエアバッグが設置されている。それでもなお、米国のIIHS(道路安全保険協会)が実施する衝突テストで、現在も"POOR(不可)"の評価を受ける車両が存在する。

そこで下記リンクのビデオをご覧いただきたい。
この映像はGM(ゼネラルモーターズ)が1968年に行なった衝突テストの様子(1968年以前と思われる映像も一部含まれている)をカメラに収めたものだ。見ていただくと一目瞭然だが、当時と比べて、現在の車がいかに安全性の高いものかがよく分かる。当時のテストではコンクリート製の障壁を使用しておらず、2台の車をありとあらゆる方向から衝突させている。科学と安全性の研究という名のもとに、車両やダミー人形がクラッシュの衝撃でありえない方角に飛ばされていくその情景は、現実であれば悪夢以外の何物でもない。衝突後も車内にとどまるダミーはほとんどなく、それどころか車外へ放り出された後、相手の車にひかれてしまうダミーもあった。車のボディはまるで厚紙のようにいとも簡単に折れ曲がり、ウィンドウのガラス破片はスロモーションで舞い散っている。また後部から追突された車両は、瞬く間に炎に包まれてしまった。40年前の交通事故から生還した人がいれば、まさに奇跡だ。

その衝撃のビデオをチェック。ただし心臓の弱い方は見ないように!