トヨタ自動車は経営不振を受け、来月、豊田章男氏が新社長に就任するのを機に大規模な経営の見直しと役職者の再編を進めようとしている。
豊田氏はトヨタの創始者である豊田喜一郎氏の孫で、6月23日の株主総会で正式に社長に指名される予定だ。フィナンシャル・タイムズによると、新社長の就任に伴い、上級管理職者の40%が異動になり、中部国際空港の社長である稲葉良睍氏がトヨタに復帰する。北米市場を担当することになる稲葉氏は、かつて米国トヨタ販売(カリフォルニア州)社長として米市場での販売増に貢献したことで知られている。

トヨタは82億2000万ドル(約7814億円)のコスト削減を打ち出しているが、先ごろ71年ぶりの営業赤字を発表した。2008年度第4四半期(2009年1~3月)の純損益は78億7000万ドル(約7482億円)となり、同期の GMの純損益、59億7000万ドル(約5675億円) をも上回ったことを見ても、トヨタが市場で苦しい展開を強いられていることは明らかだ。