先日、クライスラーがUAW(全米自動車労組)と退職者向け医療保険基金の削減などについて合意したことに続き、ドイツ自動車大手ダイムラーは、保有するクライスラー株をクライスラーの親会社に譲渡すると発表した。ダイムラーによると、現在保有しているクライスラー株の19.9%すべてを譲渡し、更に、2008年にクライスラーに対して行った15億ドル(約1451億円)の有担保融資の返済を免除するとしている。この合意で、クライスラーはイタリア大手フィアットとの提携交渉を進めやすくなり、破産法申請の回避にまた一歩動いた形となった。一方、ダイムラーは、すでに昨年クライスラー関連の特別損失を計上しているが、今回の合意によって今年第2四半期の営業利益が約7億ドル(約677億円)減少する見通しである。更に、今後2011年まで、毎年2億ドル(約193億円)をクライスラーの年金プランに支払うことにも合意した。土壇場でクライスラーに手を差し伸べたダイムラーの勇気ある決断に拍手を送りたい。合意内容の詳細はプレスリリースでチェックしてほしい。