今年のF1は、我々が期待していた以上の興奮を与えてくれている。新鮮味に溢れ、どこを取っても楽しめる。例えばオーストラリアとマレーシアの2つのグランプリでは、オーバーテイクするマシンが多く見られたし、ランキングにおいては、マクラーレンとフェラーリが最下位付近に沈み、ブラウンGP(旧ホンダ)とトヨタが上位に入るという大逆転が見られた。


この快挙は、ブラウンGP、トヨタ、ウィリアムズが使用しているディフューザーのおかげと言われている。そして、ライバルチームはこのディフューザーのデザインがレギュレーションに反していると抗議しているのだ。この論争についてFIA(国際自動車連盟)の国際控訴裁判所は、4月14日に聴聞会を開いた。FIAが指名するオーストラリアとマレーシアのスチュワードやFIAレースディレクターのチャーリー・ホワイティングがこのディフューザーの合法性を認めていることから、FIAは合法の判決を下すだろう、と「デイリー・メール」紙は報じている。

F1の支配者であるバーニー・エクレストンとルノーF1チームのフラヴィオ・ブリアトーレは、FOTA(フォーミュラ・ワン・チームズ・アソシエーション)の技術責任者であるロス・ブラウンを名指しし、"彼は自分の特権を利用してレギュレーションを有利に働かせ、周りをコケにしている" と非難した。これに対しブラウンは、"私は以前から、ディフューザーに関するレギュレーションには柔軟な姿勢が必要だと説いてきた。具体案も出したことがあるが、却下された。今まで皆レギュレーションの改善に無関心だったくせに、今さら興味がわいてきたのか?" と反論している。両者は真っ向から対立する構えだ。