GMの社債保有者にとってはまさに正念場だろう。GMは最近提示した社債保有者に対する社債交換の条件に、わずかなお金とGM株を提供することを発表した。その中でGMのCEOフリッツ・ヘンダーソンは、額面1000ドル(約10万円)の社債所有者が社債の交換で得られるのは、333ドル(約3万3000円)と多少のGM株、という具体的な条件を示した。しかし、その後、GMは政府の自動車作業部会との協議後、現在のGMの状況を考えるとその交換価格は高いという結論に至ったようだ。そこで、社債保有者に向けた、新しい提案が用意されつつある。

ヘンダーソンは、"債券の株式化は提案の一部だ"としているが、本音では"債権の交換は、株式化のみ"なのかもしれない。米CNBCテレビの報道によると、「アメリカ財務省がGMに望んでいるのは、社債保有者のGMに対する290億ドル(約3兆円)にのぼる債権交換に際し、GM株の少しだけの提供にとどめること」としているからだ。

これまでの経緯を見る限りでは、もはや社債保有者がGM案に合意することは期待できない。外から見る限り、GMは、破たんは避けられないと受け止めているようだが、米連邦破産法11条の下での再建は望んでいない。 しかし必要ならば、通常の米連邦破産法11条ではなく、事前合意型の破産法適用を申請する構えでいる、というのが現状のようだ。GMがいつ決断を下すのか、そしてその決断によって何が起こるのか、社債保有者はGMの動向をハラハラしながら見守っている。我々はほどなくその結果を知ることになるだろう。