カリフォルニア州では、新車購入の際に選べる車体の色を制限するという、消費者たちが激怒するような法案が適用されることになるかもしれない。現在、規制の対象としてあがっているのは、黒っぽい色の車すべてだ。つまり、一番当たり障りのない色だからといって黒い車を選ぶと、法律違反になってしまうことになる。カリフォルニア州が、黒っぽい色の車を禁止しようとしているには理由がある。カリフォルニア大気資源委員会(CARB)が見積もったところによると、黒い車のエアコンの方が、白の車のエアコンよりも明らかにガソリンを消費するのだそうだ。2、3時間、太陽の下に停めておいたならば、なおさらである。暑い地域に住む人たちは、この考え方は正しいと賛同してくれるだろう。
しかし、自分の車の色を自由に選べないという、この深刻な問題に対応するために、塗料メーカーは熱を吸収しないタイプの黒系塗料を開発することはできないのだろうか? 実は米の塗料業界には、この黒い車の規制以外にも、頭を悩ませている"黒系塗料"の問題がある。アメリカの自動車情報誌『Ward's』によると、カリフォルニア大気資源委員会(CARB)は、「2016年までに車が受ける太陽光の20パーセントを反射させること」という提案を行っている。そしてこの提案は2012年から段階的に導入される予定だ。塗装業界はこの提案に沿う、新しいタイプの塗料をテストしているそうだが、開発は思うように進んでいない。特に黒系の塗料の開発には難題が多いという。黒い塗料にコーティング剤など、他の添加物を加えると、"泥水のような茶色"になってしまうのだ。この提案が実施されると、2012年から塗装だけでなく、フロントガラスやリアウィンドウ、サンルーフにも、太陽光を反射させるためのコーティングを施さなければならなくなる。
この話を最初に聞いたとき、これはエイプリル・フールのジョークではないかという論争が周りで巻き起こった。しかし、これはジョークではないのだ。ここにカリフォルニア大気資源委員会(CARB)の法案(PDF)があるので、詳しく知りたい方は読んでみてほしい。情報提供者に感謝!