ここ半年の世界的な自動車販売の落ち込みは、富裕層をターゲットとした高級車にも例外なく影響を及ぼしている。経済の回復や自動車販売の盛り上がりの兆しもない中、今は新しい高級車を開発するタイミングではないようだ。そんな状況からか、ランボルギーニ社がエストーケの開発を断念したという情報が入った。エストーケは、4ドアセダンに対する要望を受けたランボルギーニ社がその実現性を検証するため、昨年秋のパリモーターショーでコンセプトカーとして披露したモデルだ。このエストーケの開発に代わって、ガヤルドとムルシエラゴの軽量化モデルに力を注ぐようだ。
また、研究開発のリーダーであるマウリツィオ・レジアーニは、現在採用しているe-gear セミATをDCT(デュアルクラッチトランスミッション)に変更して欲しいという声には反対している。DCTがあまりにもスムーズなため、ランボルギーニのオーナーには物足りなさを感じる、とレジアーニは考えているのだ。我々がアウディR8をATで試してみた限りでは、物足りないというより気恥しいと言ったほうが適当ではないかと感じられた(あまりにも普通の車と変わらないようなATなので...)。とは言え、ランボルギーニを購入する予算もない我々のこんな意見にレジアーニは耳も貸さないだろう。