高級車の販売が昨年と比べ、少なくとも3分の1に落ち込んでいる。これまで高級車は、不況下においてもあまり影響はないと言われてきた。しかし今回の世界不況では、不動産や金融といった先を争うように高級車を買っていた業界が打ちのめされているのだから、売上げも落ちるわけだ。

損失の少ない富裕層の人々も、新型車への買い替えを控え、買うにしても、より安い車を選んでいる。それはメルセデスからプリウスに乗り換えたとしても、今までとは違うステータスを生んでいるという状況も後押しをしている。多くの人たちが、派手な車よりも、環境に対して新たな関心を持っているからだ。また以前は高級車にしかなかった特別装備をメーカーが普通の車にも拡大していることから、高級車に前ほどお金を出す必要もないという理由もある。
こうした様々な要因や大幅な値引きなども重なって自動車業界は金融危機の嵐を生み出し、高級車販売の勢いをなくしてしまった。次世代のディーゼル自動車やレクサスのハイブリッド専用モデルHS250hが販売されるなど、環境にやさしい高級車の登場により、少しではあるが市場に好転の兆しも見える。しかし、自動車メーカーは新しいタイプの新型車を市場に出す前に、今ある在庫をかなり整理しなくてはならないだろう。となれば今は、かなりお得に高級車が買える絶好のタイミングではないだろうか。

[情報源:Detroit News、写真:Niello Porsche]