アメリカの投資ファンド、サーベラスがクライスラーの主要株主になってから、クライスラーはいずれ解体され、売り払われるだろうと噂されてきた。そしてこの半年というもの、クライスラーや自動車業界全体がいっそうの不況に陥るにつれ、噂は真実味を帯びてきている。業界では、クライスラーの3つのブランド(クライスラー、ダッジ、ジープ)の中でも、ジープが買い手にとって一番価値があると言われている。皮肉なことに、1987年にクライスラーがアメリカン・モーターズから買収したブランドが、ジープなのだ。
ジープ専門誌のJP Magazineが運営するウェブサイトでは、商用トラックを扱うNavistarが、ジープを買収したとの情報を発表した。そこで我々はクライスラーに真相を確かめるべくインタビューを申し入れた。その結果、クライスラーのスポークスマン、エド・ガーステンは「そのことについては何も聞いていない」と証言した。こうなるとジープの買収話は真実ではないのかもしれない。編集部が噂に飛びつき記事にしただけで、時期はずれのエイプリル・フールの可能性もある。しかし、実際のところNavistarなら、ジープにとって最適のオーナーになるのではないだろうか。Navistarの前身であるInternational Harvester Company は、1961年にInternational Scoutという4WD車を発売し、60年代、70年代に、ジープのライバル車として大ヒットを記録したという歴史があるからだ。Scoutは現在でもオフロード車ファンの間で根強い人気を誇っている。いずれにせよ、ジープを含むクライスラーの行方がどうなるかは、もう少し時間がかかりそうだ。

[情報源: JPMagazine]