2月9日朝、GM(ゼネラルモーターズ)副会長のボブ・ラッツ氏が、Global Product Development部門の責任者を4月1日付で辞任することが発表された。そしてこの発表の直後、GMのブログFast Lane blogにラッツ氏本人からの投稿があった。後任はトム・スティーブンス氏となり、4月1日以降、ラッツ氏は会長リック・ワゴナー氏のシニアアドバイザーとなり、引き継ぎ業務を進めていくとのことだ。そして2009年末には、他のGM退職者と同様、退職金を受け取りGMから去ることが決まった。

ブログでラッツ氏は仕事を託すことになるGMの同僚を称賛し、自身がいる間はハイブリッドカーのシボレー・ボルトの完成を見ることはないが、自身が去る頃には、発売が目前であることは間違いない、と語っている。
そうなると、ラッツ氏の抜けた穴が残された経営陣へどのような影響を与えるかが気になる。2002年にGMに来て以来、彼の及ぼしてきた影響は計り知れない。キャデラックCTS、シボレー・マリブ、ビュイック・エンクレイブ、また数字には表れていないが重要な成功を収めた製品が数多く登場した。それらを含めた現在の製品ラインの多くは、ラッツ氏以前の製品よりも非常に優れていると誰もが認めるだろう。また、残念ながらブランドイメージを高めるには至らなかったが、ホールデンMonaro(モナーロ)をベースとしたポンティアックGTOやホールデン・コモドアをベースとしたポンティアックG8などをオーストラリアから輸入し、ポンティアックSolstice(ソルスティス)とサターンSky(スカイ)として世に送り出したのもラッツ氏だ。メディアに対しおしゃべりなラッツ氏に、GMはハラハラしたこともあっただろうが、会社を必死に引率してきた人物を失うのはGMにとって痛手に違いない。