ゼネラルモーターズは日本市場がいかに冷え込んでいるかを考える必要がありそうだ。東京モーターショーへの不参加はさておき、GMの全米での年間販売台数は1996年の5万台をピークに、過去10年以上にわたって毎年2千台ずつ減り続けているなど最悪な状態にある。この状況を一刻も早く打開したいと躍起になっているGMは、向こう3年間で日本での販売台数を倍増させるという、実に手堅い(!?)目標を打ち立てた。

日本での不振の原因は、GMのイメージが今ひとつであるということ、販売車種やディーラーのネットワーク縮小が原因と考えられる。日本GMの代表取締役リック・ブラウン氏は、販売代理店を毎年数店舗づつ増やし、販売車種の構成をガラッと変えるなど、現状打開に腰を据えて取り組む方針のようだ。ちなみにガラッと変える車種とは、シボレー・アベオ、新型の2010年モデルのカマロ。そして、稀に見る経済危機だというのに、キャデラックCTSスポーツワゴンやサーブ9-3X、9-4X、9-5など、新型の高級車やSUVの販売にも力を入れるということだ。
この手の車種は、ひょっとしたら成功する可能性もあるが、すでに遅すぎる感も否めない。日本の顧客はビッグ3の倒産を恐れ、ますますアメリカ車を買い控える可能性もある。フォードやクライスラーも日本市場で好調というわけではなく、両社ともに過去10年以上にわたりGMと同じような業績悪化の道をたどっている。国産車でさえ売れなくなってきているこのご時世、この戦略は成功するだろうか?

[情報提供:Automotive News